「御巫」(遊戯王のテーマ「みかんこ」)の対策に関して考察。2023年末から頭角を現した《御巫(みかんこ)》テーマは、2025年で新規収録。
現在のマスターデュエル環境において"耐性"と"反射"と"ワンキル"を兼ね備えた異端のコンボデッキ。珠の御巫フゥリによる対象耐性と、御巫の水舞踏のリクルート展開、さらには脆刃の剣を絡めた一撃必殺コンボによって、「後攻ワンキルの化身」として猛威を振るっているデッキの対策を振り返ります。
御巫デッキの対策考察
御巫デッキの対策は、ほぼすべてモンスター効果依存です。特に《宣告者の神巫》から《オオヒメの御巫》という動きが通ると一気に盤面を固められるのでその盤面をどう処理できるかが課題になります。
御巫の強みは装備魔法の耐性・蘇生・ワンキル補助にあります。裏を返せば、装備カードや墓地リソースを断てば、一気に火力と耐久が落ちるということ。
御巫の装備ギミックやダメージ反射は、初見殺しであればあるほど猛威を振るいます。ただ、知識と対策をしっかり練れば、かなり安定して勝てるテーマです。環境がワンキル系に傾いている今だからこそ、「御巫メタ」のスロットはサイド・メインともに意識しておくべきだと感じます。
対象耐性と装備前提を逆手に取る無効化メタ
御巫はとにかくモンスター効果に依存して動くデッキ。特に《宣告者の神巫》《オオヒメの御巫》という初動ルートが止まらなければ、盤面を一気に制圧されます。
おすすめの無効化カード
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《エフェクト・ヴェーラー》
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《無限泡影》
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《PSYフレームギア・γ》
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《スキルドレイン》
特に《スキルドレイン》は、フィールドに出てからも《御巫》モンスターの反射効果を封じることができる強力な1枚。ただし、装備魔法に耐性を持つ《フゥリ》などは残るため、次の展開を読んだうえで使いましょう。
展開封じと差し込みメタ
御巫は初動のリクルート成功が展開の全てと言っても過言ではありません。逆に、召喚時点で妨害されれば一気に動きが鈍ります。着地狩りのカードでは下記のカードが刺さります。自分はワンフーを採用してマスターデュエルでは対策していました。
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《王虎ワンフー》:ATK0の御巫モンスターは着地した瞬間に除去対象。
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《群雄割拠》《御前試合》:属性・種族がバラバラな御巫展開を封殺。
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《インスペクト・ボーダー》:効果モンスターに依存する御巫には致命的。
装備魔法・墓地リソースへの直接干渉
御巫の勝ち筋はほぼ装備魔法に依存しています。装備カードを割れば、モンスターは一気に無力化。さらに《迷わし鳥》《かみくらべ》などの墓地効果にも警戒が必要です。
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《ハーピィの羽根帚》《ライトニング・ストーム》:装備ごと更地。
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《D.D.クロウ》《ムドラ》《ケルドウ》:墓地の御巫魔法を除外 or 戻す。
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《ネクロバレー》:墓地への全干渉を一括封殺。
ドロー&サーチを止めてリソース管理勝負に
御巫はサーチ・ドローに長けた構成になっており、カードアドバンテージで圧倒されがちです。ここを止めることで動きを大きく鈍らせることができます。
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《ドロール&ロックバード》:1枚加えた瞬間に封殺。
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《超雷龍-サンダー・ドラゴン》:ドロー以外のサーチ全封印。
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《灰流うらら》:タイミングを見極めて、《アームズ・ホール》や《御巫の水舞踏》を止めるのが吉。
切り返しと捲り札
御巫に後攻を取られた場合、《脆刃の剣》を絡めた装備ワンキルが飛んでくる可能性があります。そのため、盤面を一気に返せるカードや、ワンショットを回避する手段は絶対に必要です。
《闇の護封剣》《皆既日蝕の書》《ダルマ・カルマ》:全体裏守備で効果封じを行えるとベスト。また環境内では《拮抗勝負》で裏側除外で安全にフィールドをリセットしたり、《壊獣》《ラヴァ・ゴーレム》:対象を取らずに強制除去するのがおすすめ。
御巫はメタれば勝てる
御巫は動きが見えれば「対処しやすい部類」のテーマです。しかし「知っている」と「止められる」は別問題。装備→反射→耐性の一連の流れを1回通してしまえば、逆にこちらが何もできずに蹂躙される危険性もあるデッキです。不意に出てくるとモンスター反射で倒されるのはガスタデッキでもありましたが、それと同じような対策で考えるのがいいですね。