2025年1月の《March Hare》実装以来、リンクサイバース新規テーマ《M∀LICE(マリス)》が大会環境で注目を集めている。筆者もDKC予選を皮切りに本テーマで複数大会に参加してきたが、1枚初動×即時罠発動という設計思想はまさに新世代型テーマの典型だと感じた。マスターデュエルで登場するマリスの対策などを雑記で紹介。
以下、戦略の「核心」を体験を交えて整理していく。
戦略や展開、対策までまとめてみました!可愛いカードイラストに惹かれてデッキ組んだんだけど、その裏で展開ギミックがガチガチに練られててビビった…。
M∀LICE(マリス)対策の基本
M∀LICEの核は“除外ギミック”と“罠の即時発動”の2つ。特に初動カードとしての《Dormouse》が強力。盤面も1枚ケアが可能な上でウーサやニビルケアまでしてくれるので規制なしだと正直バカみたいな展開力でぶん回せるっぽい。
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《Dormouse》:召喚で《White Rabbit》を除外して《TB-11》を即座にセット。これが1枚初動の要で、墓穴が飛んでくると泣きます。
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《White Rabbit》:自己蘇生してリクルート。ライフ300で何度も復活するタフさがほんと推せる。
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《Cheshire Cat》:可愛いけど油断したら罠を次々セットしてくる。リンク素材にもリクルートにも大活躍。
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《HEARTS OF CRYPTER》:盤面の中心。無効&バウンスってあなた何者なのよ。
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《TB-11》《TB-09》:セットターンで使える罠、これが強すぎる。TB-09は対象取らずに除外って、現代遊戯王じゃかなり貴重!
除外と罠、2つのエンジンのシナジーがやばい
M∀LICEを一言で言うなら、「除外と罠で構成された展開型リンクテーマ」。主役は《Dormouse》で、彼女を召喚できるかどうかが全ての起点になります。召喚成功から即座に《White Rabbit》を除外しつつ《TB-11》をセットして続けられるデッキです。
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除外がリソース:除外されたカードが展開や効果のトリガーになるから、除外=消費じゃない。むしろ“貯金”みたいな感じ。
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セットターン即発動:相手ターンに動ける罠って、環境ではほぼ壊れ認定されがち。M∀LICEはそれを何枚も搭載してるから、盤面の維持力も高い。
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1枚初動で3妨害+2ドローも可能:ぶっちゃけこれ、Tier1でも通用する動きですよね。ニビルにもある程度ケアできる構築ができるのも偉い。
展開を止められるのが一番ツライ。手札誘発の壁をどう越える?
M∀LICEを使ってて何が一番イヤかって、やっぱり展開途中に手札誘発で割り込まれること。これに尽きます。特に「増殖するG」や《マルチャミー・フワロス》も似たような役割で、タイミングが合うとやっぱり展開の継続が難しくなる。特に《Dormouse》から入ったときにフワロス構えられてたら、無理に動く意味がなくなっちゃうんだよね。
それと、《原始生命態ニビル》。これも超重要。M∀LICEは多展開系だから、リンク召喚に行く前に4~5体並ぶことが普通にあるし、そうなるとニビルがぶっ刺さる。しかもアポロウーサを挟まない構築だと、そのままトークン押し付けられて盤面が吹っ飛ぶ。何度もそれで泣かされてきた……。ニビルケア構築にして《HEARTS OF CRYPTER》まで無理矢理繋げたら、手札3枚使って罠も構えられず、みたいなこともあるし、バランス調整がほんとに難しい。
《灰流うらら》は《Cheshire Cat》のドロー効果、《闇の誘惑》、そして《RED RANSOM》のサーチに投げられると、そのターンの展開がグッと苦しくなる。1枚引けるかどうかで変わるので誘発はしっかりと決めたい所。
《無限泡影》や《エフェクト・ヴェーラー》も定番だけど、これは《Dormouse》《White Rabbit》《Cheshire Cat》あたりに投げられると痛い。特に《Dormouse》は1枚初動だから、止まるとそのままターン終了ってパターンもありますが、こちらも誘発を返されてしまう可能性もあるので注意しましょう。
環境内での立ち位置とメタ状況(2025年7月)
Xで流れてきた大会データを見ると、M∀LICEはシェア10~15%くらい。ちょっと前まではTier2だったけど、新規《March Hare》の登場で初動の安定感が格段に上がったんですよね。現状ではスネークアイ、ティアラなども含めて環境での対策と、それをどうケアするかが大事。
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《王宮の鉄壁》:除外できなきゃM∀LICEじゃない。最強の天敵。
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《ロンギヌス》:手札から投げられる上に対象耐性持ちなの、ほんと辛い。
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《ニビル》&《増G》:特殊召喚多いからね……しかもケアルートも見え見え。
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《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》:《Dormouse》止められると展開終了なことも。
ただ、M∀LICE側もちゃんと対策はしてるけど
展開パターンと“最適妨害ポイント”を解説!
初動《Dormouse》ルート(王道)
最終盤面は、《ネオテンペスト》《HEARTS OF CRYPTER》《TB-09》+2ドロー!
でもここに至るまでに:
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《Dormouse》召喚時 → 《ヴェーラー》で止めるチャンス!
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《TB-11》が場に出た時点 → 《羽箒》が刺さるかも
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5体目特殊召喚前 → 《ニビル》投下タイミング!
自分で使ってても、ここら辺に割り込まれるとしんどいって思います。
ニビルケア型:深淵の獣ルート
《アポロウーサ》を先に出してから《HEARTS OF CRYPTER》って流れ。こちらの盤面だとニビルは効かないけど、その分罠が1枚減るし、手札コストもかさみます。バランスの見極めが重要。
M∀LICE対策はライゼオルで蓋をする事?
現環境ではTier1.5〜2あたりでウロウロしてるM∀LICEだけど、使ってて楽しいし、読み合いの幅も広くて、私は欲しいデッキの1つです。ただマリスって、現時点では規制カードの直撃を受けてるわけじゃないし、ぶっちゃけ「除外系リンクテーマでここまで完成度高いのすごい!」って思ってたんです。でも最近、掲示板とかX見てると、Tier1陥落濃厚なのが見えてるテーマな訳ですよ。
というのも、来月に控える《ライゼオル》が確定視されていて、マリスの“ナチュラルパワー”じゃ対抗しきれない未来が見え始めてるんですよね。特にシングル環境では「ライゼオル vs マリス」の2強って言われてるけど、それも今のうちだけかも。ただ規制もまだだしデモンスミスも規制で入ったのもあるから大丈夫と信じたいです!