海外先行テーマ【Mitsurugi/ミツルギ】追加新規7枚の詳細が判明!闇属性・爬虫類族の儀式テーマで前弾で登場してからライゼオルに出張した構築が海外の環境で活躍している中、今作の出張性能と強力な爬虫類族の巳剣出張を振り返ります。

巳剣出張とは
巳剣出張はランク4のキングレムリンを主体とする爬虫類族の「天羽々斬之巳剣」から展開する独自ルートが特徴。デッキから出してかつリリースして発動できて動けるメリットが強力でオノマトやランク4出張などでついで採用される形になっています。
もちろんリリースが前提かつデッキから展開する動きが主体になるのでデッキコンセプトとしては誘発が刺さる上に事故率も上がるのは否めないですが、爆発力はありそうで通ることがあれば強いのは事実でしょう。また海外での増殖するG問題もあって日本ではあまり優遇されない可能性は高そうです。
ミツルギは出張できるのか?
正直に言います。最初にカードリストを眺めた時、私は「これ、儀式縛りがきつすぎて外部に出張なんて無理じゃない?」と思ってましたが「爬虫類縛り」ではあるもののキングレムリンが存在するので行ける感じなんでしょうね。海外新規では意外と“一部だけ光ってるカード”があるんですよね。あとリリースで効果発揮するカードは聖刻のような出張パーツとしての役割として活躍するものもありますので油断はできないかなと。
天羽々斬之巳剣出張と下準備
儀式・効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻2400/守1800
「巳剣降臨」により降臨
このカード名の、(1)の効果はデュエル中に1度しか使用できず、
(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる。
デッキから「巳剣」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
(2):相手フィールドのモンスターの攻撃力は800ダウンする。
(3):このカードがリリースされた場合に発動できる。
デッキから「天羽々斬之巳剣」以外の「巳剣」カード1枚を手札に加える。
その後、このカードを特殊召喚できる。
デュエルに1回ではあるものの一番目を引きました。「見せるだけでリクルート」っていう動きは、出張性能を考える上でめちゃくちゃ優秀。しかも《下準備》に対応するから、デッキに2枚挿すだけで1枚初動を確保できるんですよ。
実際、「儀式デッキなのに初動が軽い」ってだけで、既存の爬虫類デッキに混ぜる価値は十分あるんじゃないかと思いました。ただ2回目は通じないこと。リリースしてさらに特殊召喚するので誘発ギミックが結構刺さるという面はマイナスです。
巳剣之皇子 小碓出張と展開
効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻2000/守2000
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、
(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは手札の他の爬虫類族モンスター1体と
相手フィールドのモンスター1体をリリースし、手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したターン、自分は爬虫類族モンスターしか特殊召喚できず、
爬虫類族以外のモンスターの効果を発動できない。
(2):このカードがリリースされた場合に発動できる。
自分の手札を1枚選んで捨て、このカードを手札に加える。
手札+相手モンスターをリリースして特殊召喚できるメタ効果で手札から展開しつつ相手のモンスターを除去できるというメリットが強力。破壊耐性に強く壊獣のような状況打開策で使えるうえに盤面を返せる1枚として便利なのですが爬虫類を前提で採用することがこのデッキのマイナス点。リリースされたら手札に加えられる効果もあるので一時しのぎにも使えるし、コストとして使っても手札に戻ってくるので初動ケアで一時的に墓地送りなんてこともできます。
巳剣キングレムリン出張
《Mitsurugi Prayers》は万能サーチ+蘇生で「器用な動きができるカード」なんですが、これも爬虫類をリリースしないと真価を発揮できないです。なのでランク4での出張をメインに「ただのやや強めのサーチ札」で止まってしまうのが惜しいので《キングレムリン》からのアクセスルートは「爬虫類全般に広く触れる」っていう意味で注目しました。レベル4を展開できるデッキなら、間接的にミツルギに繋がるんです。
ただ、わざわざそのためにランク4ギミックを積むか?ってなると、実際の採用率は怪しい。
感想とまとめ
ミツルギは「出張性能が高い!」って胸を張って言えるテーマじゃないですが、誘発
むしろ“縛りが重すぎて自前で回すのが基本”というのが現実。
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《ハバキリ》+《下準備》の1枚初動力
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《Wousu》の“爬虫類専用壊獣”性能
この2点は間違いなく光ってます。
だから「爬虫類デッキなら部分的にタッチする価値はある」「非爬虫類にはほぼ出張できない」という結論に落ち着きました。
ミツルギの出張性能を考えるポイント

出張性能を評価する上で重要なのは以下の3点です
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1~2枚から動き出せるか(初動性能)
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他テーマと噛み合うか(シナジー性能)
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採用枠や縛りの重さ(デメリット)
ここを考えるとリリースして動くカードの出張パーツなど事故率が若干上がってしまいます。ただ出張性能が高そうな要素では 《Ame no Habakiri no Mitsurugi》+《下準備》など完全1枚初動の儀式体は優秀。見せるだけで下級を呼びリリース時効果に繋げられるのですがカード枚数が少ないと事故の元に。
ただし、リリース要員は爬虫類族限定のため、爬虫類以外が主軸のデッキに出張させると最終的な展開力は落ちやすいし、儀式体3種(ムラクモ、フツ、ハバキリ)も専用儀式魔法依存度が高く、他デッキに出張は難しいのかもしれません。
出張候補まとめ
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出張可能性アリ
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《Ame no Habakiri no Mitsurugi》+《下準備》
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《Mitsurugi no Miko, Wousu》(爬虫類族デッキ限定)
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《Prayers》(爬虫類主体なら強力サポート)
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実質的に専用テーマ向け
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《Mitsurugi Ritual》《Mirror》など儀式魔法群
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《ムラクモ》《フツ》など大型儀式体
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ミツルギはデッキから展開しつつ相手モンスターをリリースする除去性能。リリース時効果による継続的なリソース確保と便利ですが事故率も高いので困るテーマ。蘇生や連続儀式による粘り強い盤面維持もできるので入れるのであれば一気にいろいろと採用するか爬虫類族のテーマデッキがいいのかもしれませんね。
