新カード《騒動(そうどう)》の考察としては、裏側守備表示を軸にしたデッキにまさに風穴を開ける“フリーチェーン型の裏側サポート魔法”といえる内容です。効果の実用面・考察・相性カードを見出しつきでまとめ。
『BURST PROTOCOL』で登場する速攻魔法《騒動(そうどう)》は、裏側守備表示モンスターに関わる2つの効果を持つカードです。
リバースモンスターや裏側を軸にしたデッキとの相性が良く、守りにも展開にも使える柔軟な性能が特徴です。
《騒動》の効果と概要
カードタイプ: 速攻魔法
収録パック: BURST PROTOCOL
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できません。
効果テキスト:
(1):フィールドの裏側守備表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に戻す。その後、この効果でカードが手札に加わったプレイヤーは、自身の手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚できる。
(2):相手モンスターの攻撃宣言時、墓地のこのカードを除外して発動できる。フィールドの裏側守備表示モンスター1体を表側攻撃表示にする。
どちらの効果も「裏側守備表示モンスター」を活かすテーマで特に真価を発揮します。リバースモンスターを多用するデッキや、裏側を能動的に扱う戦術で採用が期待されます。
裏側守備モンスターをバウンスして展開につなげる
(1)の効果は裏側守備表示モンスターを手札に戻し、さらに手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚できるというものです。速攻魔法であるため、フリーチェーンで発動できるのが大きな魅力です。除去回避として活用できるのが大きなポイントで、相手の効果でリバースモンスターが破壊されそうなときにチェーンして安全にバウンスできます。
他にはリバースモンスターの再利用。 効果を使い終えたモンスターを再び手札に戻し、次のターンに再セットできるし展開補助としてバウンス後に別のモンスターをセットできるため、テンポを崩さずに盤面を維持できます。
また、バウンスしたモンスターとは異なるモンスターを裏側守備表示で出せるため、「下級モンスターをバウンスして上級モンスターをセット」といった展開も可能です。さらに、相手フィールドの裏側守備モンスターを対象にしても効果は成立するため、送りつけ戦術を使う【ミミグル】などでも違和感なく運用できます。
墓地から発動できるリバース補助
(2)の効果は、墓地から自己除外して発動できる便利なリバース補助です。
相手モンスターの攻撃宣言時に裏側守備表示モンスターを表側攻撃表示にできるため、戦闘前にリバース効果を発動させられます。
応用ポイント
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攻撃対象とは別の裏側モンスターもリバース可能で、奇襲的なリバース効果の起動が狙えます。
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《霊使い》など、戦闘破壊されると困るモンスターを事前にリバースさせて効果を発動できます。
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攻撃表示になる点は注意が必要で、攻撃力の低いリバースモンスターはそのまま破壊されやすくなります。
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攻撃宣言時に墓地から使えるため、相手への心理的なけん制としても機能します。
実際に《騒動》が墓地にあるだけで、相手が攻撃をためらう場面も生まれるでしょう。防御札でありながら、攻撃抑止力を兼ね備えています。
相性の良いデッキ・カード
《騒動》は「裏側守備表示を利用する」デッキと非常に相性が良いカードです。
以下のようなテーマやカードと組み合わせると特に効果的です。
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【シャドール】:融合素材を確保しつつ、リバースモンスターの再利用も可能です。
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【霊使い】:戦闘前リバースが有効で、戦闘破壊を防ぎやすくなります。
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【ミミグル】:送りつけ系戦術でもバウンス効果が噛み合います。
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《大騒動》:名称・効果ともに関連性があり、(1)の手札バウンスがトリガーとして作用します。
裏側デッキを支える万能速攻魔法
《騒動》は、裏側モンスターの守り・展開・再利用を一枚で支える万能速攻魔法です。フリーチェーンの(1)でテンポを保ち、墓地効果の(2)で戦闘面をカバーできるため、リバーステーマにおける安定性を大きく底上げしてくれます。
また、攻撃抑止の側面もあるため、単なる防御カードではなく、戦略的に“相手の行動を縛る”カードとしても優秀です。裏側デッキにおける必須級サポートカードのひとつとなる可能性があります。裏側テーマの弱点だった“スピードの遅さ”を補える新たな切り札として、今後のデッキ構築でも注目すべき1枚です。
