《鎖縛竜ザレン》は、「BURST PROTOCOL」で登場したシンクロ・チューナーの中でも特に異彩を放つ1枚です。単なる妨害札ではなく、チェーンの構造そのものを逆手に取る独特なデザインが際立っています。以下では、カードの性能を実戦的な観点から深掘りしていきます。
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— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) 2025年10月13日
𝐁𝐔𝐑𝐒𝐓 𝐏𝐑𝐎𝐓𝐎𝐂𝐎𝐋
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◖ 収録カード公開 ◗
◤鎖縛竜ザレン◢
収録❗️
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鎖縛竜ザレンの概要
《鎖縛竜ザレン》は、闇属性ドラゴン族のレベル7シンクロモンスター。素材指定が「チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上」ではなく、「チューナー2体でも出せる」という異例の仕様を持っています。
シンクロ・チューナー・効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2100
チューナー+Sモンスター1体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのこのカードをS素材とする場合、
このカードをチューナー以外のモンスターとして扱う事ができる。
(2):カードの効果の発動にチェーンして魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●その効果を無効にし破壊する。
●その効果がチェーンしたカードの効果を無効にし破壊する。
この点だけでも、キラーチューンのようなチューナー展開デッキにおける選択肢として注目されており、「シューティング・ライザー・ドラゴン」以外のレベル7汎用シンクロとして貴重なポジションに立っています。
効果の核は「チェーン発生時に相手の効果を無効化できる」という新しい構造。これまでの「発動を無効にする」ではなく、チェーン構築そのものを“指定して潰す”という点が特徴的です。
通常、チェーン2以降で発動する誘発即時効果は「チェーン1の効果を止める」ことができません。しかしザレンは「効果A→効果B」というチェーン構築の中で、BにチェーンしてAを無効化できるという異例の性質を持ちます。これにより、例えば以下のような応用が可能です。
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《原始生命態ニビル》に対して、自分のカードをチェーン→ザレンの効果でニビルを無効
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《禁じられた一滴》《冥王結界波》のような「発動無効耐性」を持つカードにも、別チェーンを挟むことで実質対応可能
- “チェーン隠し”や“囮発動”を完全に見透かす存在
一見複雑ですが、要は「チェーンが2段以上になれば無効にできる」という単純な理屈です。相手がこちらの動きを止めようとチェーンを積んだ瞬間、逆にその連鎖を断ち切る。ザレンの「鎖縛(チェーンバインド)」という名前は、この構造的メタの象徴といえます。
汎用シンクロ枠としてのポジション
《鎖縛竜ザレン》は「キラーチューン」用カードと見られていますが、実際の運用範囲はかなり広めです。レベル7でドラゴン族・闇属性という点からも、「アクセル・シンクロン」+「ジェット・シンクロン」などの組み合わせで自然に出せる構成が多い。
しかも打点が高く、自身の発動制限が緩いため、誘発即時効果を妨害できる中継点としても優秀です。
特に以下のようなデッキとの相性が良いです
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《キラーチューン》:チューナー同士でのシンクロが可能になり、コンボ中の妨害を防げる
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《スピーダー》系統の展開:妨害を食らった後のリカバリー先として有力
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汎用レベル2チューナー採用型(例:ジェットロン、ブリキンギョなど)
「汎用ドラゴン」としての使い勝手もよく、テーマ縛りが少ない点も評価ポイントです。
強みと実戦での使い方
実際に使ってみると、《鎖縛竜ザレン》は相手のチェーンタイミングをズラす”抑止力として強力に機能します。たとえば、自分の展開中に相手が「無限泡影」や「エフェクト・ヴェーラー」を構えている場合、このカードの存在だけで相手は安易にチェーンを構築しづらくなります。
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《ジャンク・スピーダー》を出す前に泡影を撃たれる → そのチェーンに《ザレン》を重ねて封じる
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EXデッキからの特殊召喚に合わせて出すことで、「発動権を奪う妨害」ではなく“チェーン干渉型”の妨害が可能
このように、《鎖縛竜ザレン》であればチェーンでの効果無効をくぐり抜けて打てるので便利。ただチェーンを打たれないと意味がないので置物になりやすい。巻き返しほどの強みがない点などつらい点も。
一方で、欠点も存在します。素材指定がやや特殊なため、展開補助がないと扱いづらい点がネック。特に「チューナー2体で出せる」という利点は、裏を返せばチューナー以外を絡める通常シンクロ展開では出しにくいという制約でもあります。
総評:環境を読むプレイヤー向けの“妨害設計”カード
《鎖縛竜ザレン》は、単なるレベル7汎用シンクロに留まらず、「チェーンの概念を制御する」新しいタイプの妨害カードです。チューナー+Sモンスター1体以上は正直もったいないけど妨害札としては十分で、スピーダーなどのチェーンを挟んでうららを無効化させるような動きに対して強く出れるのは大きいカードかと思います。
現環境では「即時無効」「墓地発動」など複雑なチェーン構築が多いため、相手の意図を“読み切る”上級者向けカードとして光りそう!
