2025年10月現在、新テーマ【エルフェンノーツ】は、「中央メインモンスターゾーン（中央MZ）」を舞台に詩を奏でるような位置入れ替えコンボを展開する、バースト・プロトコル注目のシンクロデッキです。
自己特殊召喚からのレベル操作、そして永続魔法・罠によるリソース維持まで、すべてが中央を起点に構築されているため、制圧盤面を完成させた際の強さは圧倒的。しかし裏を返せば、“中央を封じれば沈黙する”という構造的な弱点を抱えています。
本記事では、発売直後のメタ環境を踏まえながら、エルフェンノーツを封じるためのカード選択と対策ラインを実戦視点で考察していきます。先行・後攻のそれぞれで何を意識すべきか、そして中央依存テーマ特有の穴をどう突くか──新時代の「ゾーン戦争」を勝ち抜くための指針を、ひとつずつ解説していきます。
エルフェンノーツデッキとは何か？
エルフェンノーツの最大の特徴は、なんといっても中央MZ（メインモンスターゾーンの真ん中）にすべてが集約していること。中央ゾーンを軸に「自己特殊召喚」→「位置入れ替え」→「シンクロ展開」へとつなぐ独特のムーブを持ち、他テーマにはない立ち回りを見せます。メインの3体はこの3人娘
| モンスター名 | 属性/攻撃力 | 主な効果 |
|---|---|---|
| 耀聖の花詩ルキナ | 炎/2500 | 手札から中央MZに自己SS＋別のエルフェンSS。位置入れ替えで相手☆6以下バウンス。 |
| 耀聖の波詩ディーナ | 水/2400 | 自己SS＋永続魔法をデッキからセット。相手手札をランダム除外！ |
| 耀聖の月詩フォルトナ | 光/2200 | 自己SS＋永続罠をセット。さらにフィールド魔法・罠をバウンス！ |
どの子も自己展開＋妨害＋永続カードセットという多芸っぷり。
中央で舞い、位置を変え、手札やバックを翻弄する…ほんと名前の通り、“楽譜を奏でるように展開するテーマ”なんですよ。
エースシンクロの一角が《獄花の大燿聖ストリチア》（☆7・植物族）で中央MZで攻撃力3000というド迫力ステータスに加え、
-
(2)：手札や墓地から☆6以下エルフェンSS
-
その後、全レベル4以上のモンスターのレベルを-3！
…つまり、場全体のテンポを強制的に崩せる。これ、相手ターンにも使えると地味にエグい。攻めにも守りにも動ける万能カードで、後述の「捲り」にも繋がります。
現環境メタとの相性：強いけど、中央依存が命取り!?
発売直後（10/24時点）ではまだ大会実績はなし。ただ、既に「中央MZ依存のクセ強テーマ」として話題になっています。弱点は明確で中央MZを封じられると一気に何もできなくなる点。地盤沈下やクシャトリラなどの対策メタを講じられると効果が止まったりします。この一点が環境メタの分かれ目になりそうです。
手札誘発系
おすすめ：《無限泡影》《エフェクト・ヴェーラー》《増殖するG》で《獄神精》のSSを止めれば全展開が頓挫。メディウス始動も崩壊。
墓地メタ
おすすめ：《マクロコスモス》《次元の裂け目》で獄神精のサーチ効果が不発、永続ルートも機能停止。
バック破壊
おすすめ：《ライトニング・ストーム》《ハーピィの羽根帚》で永続魔法・罠を割られると、位置入れ替え妨害ができずに瓦解。つまり、「ゾーン固定＋墓地メタ＋バック破壊」で3方向から攻めればOK！
現在の環境では《スキルドレイン》や《結界の単騎士》のようなゾーン封じカード、さらには《無限泡影》《増殖するG》などの手札誘発で初動を止める動きが極めて有効です。特に、《燿ける聖詩の獄神精》を無力化できれば、シンクロ展開の起点そのものを失わせることができ、展開を崩壊させる最大の一撃となります。
【エルフェンノーツ】メタ対策
エルフェンノーツは中央ゾーンを埋めるのが重要なので地盤沈下やクシャトリラのような中央を使わなくさせるカードで効果を止める事が出来ます。ただしこれらは先行で活用できる動きなので実質誘発メタで止めるしかありません。
無限泡影やエフェクト・ヴェーラーは効きそう
初動の要は《獄神精》と《メディウス》。どちらも効果を止められると、そのまま展開終了な筈。《無限泡影》で中央SS後の位置入れ替えに撃てばいいし《エフェクト・ヴェーラー》もメディウスに撃つと獄神精リクルできず詰み。《増殖するG》は手札から連続SSするルキナ・ディーナ・フォルトナに刺さる。「獄神精を出された瞬間に止める」か「中央SSが見えた時点で撃つ」このタイミングが命です。
後攻リセットで流れを奪え！
後攻を取った場合は、相手の永続と中央盤面を一掃できるカードが鍵
| カード名 | 効果概要 |
|---|---|
| 《冥王結界波》 | 効果無効＋攻撃通し放題。妨害盤面崩しに最適。 |
| 《禁じられた一滴》 | モンスターを無効にして戦闘突破。ルキナ系統に◎。 |
| 《ライトニング・ストーム》 | バックも前も両方いける万能札。 |
| 《ダーク・ルーラー・ノー・モア》 | バロネス＋ストリチア＋バック3をリセットできる最強札。 |
後攻でエルフェンを踏み潰すならこの4枚が鉄板！逆に気をつけたい“メタ貫通ルート”として強い対策をしても、エルフェン側にも抜け道があります。
-
《フォルトナ》でバックをバウンスされる。
-
《ストリチア》のレベル-3で全除去をかわす。
-
永続魔法《狂奏のラプソディア》で即座に蘇生・再展開。
つまり、「永続を残させない」「墓地に送らせない」ことが最重要！
対策を貼っても油断しないことが大切ですね！
