ゆぎねた!優勝デッキレシピBOX【福祉とTCG】

遊戯王の最新情報トレンドや高騰カード情報をお届けするゆぎネタ#遊戯王トレンドサイト。当サイトではプロモーションを使用しています。

《The Fallen & The Virtuous》効果考察と評価|烙印×ドラグマを象徴する“二者の物語”

2025年9月に発売された「THE CHRONICLES DECK-白の物語-」の注目カード、《The Fallen & The Virtuous》。

一見すると単なる速攻魔法ですが、実際には【烙印】と【ドラグマ】という二大テーマを同時にサポートする多機能カードとして設計されています。

EXデッキからの墓地肥やしと単体除去、さらに条件付きの蘇生効果を兼ね備え、フリーチェーンでの運用も可能という点で、戦術の幅を大きく広げる存在に違いない?

烙印とドラグマの架け橋となる速攻魔法

2025年9月発売の「THE CHRONICLES DECK-白の物語-」で登場した《The Fallen & The Virtuous》。このカードは、タイトルからして《アルバスの落胤(Fallen of Albaz)》と《教導の聖女エクレシア(Ecclesia the Virtuous)》の二人を象徴しており、物語的にも象徴的な一枚です。ルール上は「烙印」カードおよび「ドラグマ」カードとしても扱われ、どちらのテーマにもサーチ・シナジーが成立する柔軟さが特徴です。

速攻魔法
このカード名はルール上「烙印」カード、「ドラグマ」カードとしても扱う。
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる。
●EXデッキから「アルバスの落胤」のカード名が記されたモンスター1体を墓地へ送り、フィールドの表側表示カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
●自分のフィールドか墓地に「エクレシア」モンスターが存在する場合、
自分か相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

新規カードの1枚ですが烙印カードとドラグマカードの両立が可能な1枚。1ターン制限とは言え、表側表示のカードを破壊したり墓地のカードなどにエクレシアモンスターがいるだけで死者蘇生になってくれます。

 

効果は2択式の速攻魔法であり、「EXデッキから《アルバスの落胤》の名を含むモンスターを墓地へ送り、その後表側カード1枚を破壊」するか、「自分フィールドか墓地にエクレシアモンスターが存在する場合、墓地のモンスターを蘇生」するというもの。どちらも即効性・対応力に優れた効果で、カテゴリ間の境界線を溶かすような万能性を持っています。

破壊効果は“墓地効果トリガー”としても機能

1つ目の効果は、対象を取る単体除去でありながら、発動コストでEXデッキのカードを墓地へ送る仕様がポイント。たとえば《烙印竜アルビオン》《灰燼竜バスタード》など、墓地に送られることで追加のアドバンテージを発生させるモンスターと組み合わせることで、破壊と同時に手札・サーチ・セットを行う動きが実現します。

 

さらに速攻魔法であるため、《無限泡影》や《拮抗勝負》といった妨害にチェーンして発動すれば、逆に相手のカードを巻き込んで墓地肥やしができる。単なる除去ではなく「動線を繋ぐ起点」としての役割も果たすわけです。

エクレシアを介した“トリック蘇生カード”

また、《ドラグマ・パニッシュメント》と比較すると墓地へ送る対象こそ限定されるものの、カテゴリを跨ぐ扱いや速攻魔法という発動タイミングの自由度で明確な優位性を持ちます。なんだかんだで速攻魔法なので「指定蘇生」にも強く出れるのは大きい点。

単に自分の墓地を再利用するだけでなく、相手墓地のキーカードを奪うことで、リソースを削る妨害札としても活躍します。

この効果により、【ドラグマ】ではエクレシア経由のリカバリー力を強化でき、【烙印】では《アルバスの落胤》から展開した後の墓地蘇生をスムーズに狙える点もありますが、ミラーの場合は後出しじゃんけんとして活用できるので非常に面倒くさいカードに変わりそうですね。

汎用性とカテゴリ性を両立した万能カード

コストとして墓地に送るモンスターは、「アルバスの落胤」を素材指定している必要がないため、《黒き竜のエクレシア》《スプリガンズ・メリアス》などの派生モンスターも対象になります。つまり、【スプリガンズ】【ビーステッド】【アルバス融合】のいずれでも自然に採用可能。
さらに、《スプリガンズ・キット》《アルベル》によるサーチが通るため、実質的に「フリーチェーン除去兼蘇生札」をデッキから直接引き込むことができます。

《The Fallen & The Virtuous》は、単体でもデッキ単位でも完結した機能を持つ稀有なカードです。除去・蘇生・墓地活用・カテゴリ対応という4要素をすべて1枚で担い、なおかつ速攻魔法の利便性を兼ね備えていますが、実際には手札事故も起こしやすい1枚。

 

サーチやアクセスが多い1枚ではありますが、使いどころは結構慎重に選びたいところ。また、指定除去と言えば墓穴の指名者ですが、これも先に蘇生を選んでしまって回避とかもできるので思ってる以上に役立ちそうなカードですよねー…