ゆぎねた!優勝デッキレシピBOX【福祉とTCG】

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『WAKE CUPアル』効果考察と評価|紅茶で目覚めるリバース革命

2025年10月発売の基本パック「BURST PROTOCOL」で登場した《WAKE CUPウェイカップ! アル》は、リバースモンスターの新たな可能性を切り拓く上級モンスター。

風属性・水族という珍しい組み合わせに加え、自己展開・除去・蘇生を兼ね備えた万能効果を持ち、単体でデッキの回転を支えるほどのポテンシャルを秘めています。今回はその効果の詳細と、リバースデッキにおける運用・評価を考察していきます。

自己特殊召喚でテンポを崩さないリバース展開

(1)の効果は、手札の他のリバースモンスター1体を捨てて自身を表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚できるというもの。注目すべきは「捨てる」がコストではなく効果である点です。これにより、《シャドール》や《ネメシス》のように墓地に送られることで効果を誘発するカードと噛み合い、リソース損失を抑えながら盤面を作ることができます。さらにエンドフェイズの(3)効果で捨てたモンスターを裏側で蘇生できるため、実質的なディスアドバンテージが発生しない優秀な自己展開手段といえます。

対象を取らない墓地送り除去の強み

(2)のリバース時効果は、自分フィールドの表側リバースモンスターの数まで相手の表側表示カードを墓地へ送るという極めて強力な除去。破壊ではなく墓地送りであり、対象も取らないため、《ドラグマ》や《ティアラメンツ》のような耐性持ちカードにも有効です。ただし、効果処理時に表側で存在するリバースモンスターのみカウントされる点には注意が必要。裏側守備表示のモンスターは「リバースモンスターである」と証明できず、カウント外となります。そのため、《皆既日蝕の書》のようなチェーンによって裏返されると除去数が減少、もしくは不発になるリスクも抱えています。

エンドフェイズの裏側蘇生で再利用を実現

(3)の効果は自分エンドフェイズに墓地のリバースモンスターを裏側守備表示で蘇生するもの。一見テンポは遅いものの、リバースモンスター特有の「伏せて再利用する」動きと完全に噛み合っています。特に(1)で捨てたモンスターを回収できるため、手札・墓地・フィールドを循環させる戦略の中核を担う存在です。リバースデッキの構築では、アル1枚を軸に戦線を維持できる安定感が際立ちます。

紅茶モチーフに隠された「目覚め」の意図

イラストには紅茶と輪切りのレモンが描かれており、モチーフは明らかに「アールグレイティー」。カード名の“WAKE CUP”は“Wake up”の言葉遊びであり、「朝に目覚める一杯」を象徴しています。紅茶はコーヒーほど朝の定番ではないものの、カフェインを含むため覚醒効果があり、アールグレイ特有のベルガモットの香りが「爽やかな目覚め=風属性」という構図と美しく対応しています。イラストの柔らかなトーンや柑橘の彩りが、カードのテーマ性を引き立てています。

リバースデッキの“新しい朝”を告げる1枚

リバースデッキの欠点である展開力・速度・リソース回復をすべてカバーする、現代的なデザインのモンスターです。手札を捨てても損をしない構造、対象を取らない除去、そして裏側蘇生によるループ性。いずれも単体で機能しながら、リバーステーマの枠を超えて採用が検討できる完成度を誇ります。
テーマ名こそ持たないものの、まさに“リバースの目覚め”を告げる存在。これを機に、リバースモンスターが日の光の下で再び注目される日が来るかもしれません。