『トポロジック・ブラスター・ドラゴン』効果考察と評価｜デッキバウンスという圧力

2025年10月発売の基本パック「BURST PROTOCOL」で登場した《トポロジック・ブラスター・ドラゴン》は、サイバース族リンクモンスターの新境地を切り拓く1枚です。

リンク5という高レベルながら、素材指定は「効果モンスター2体以上」と緩く、展開ルート次第では現実的な召喚も狙える設計。従来のトポロジックが持つ“自爆的な爆発力”を受け継ぎながらも、より戦略的で選択肢のある性能に仕上がっています。今回は、その効果と運用、そして背景に込められたストーリー性について掘り下げていきます。

[UM] BPRO-JP046 《トポロジック・ブラスター・ドラゴン》 [中古]

トポロジック・ブラスター・ドラゴン効果考察

新カード《トポロジック・ブラスター・ドラゴン》、名前からして爆発的な自己主張をしているが、実際その性能もなかなかの破壊力を秘めている。リンク5という重量級ながら「効果モンスター2体以上」でOKという緩めの召喚条件を持つぞ！

リンク素材の確保さえできれば案外出しやすく、いわゆる「リンク5の壁」を一枚で壊してくるタイプだ。

トポロジックボマーの強化型という感じでの登場でしょうか。EXデッキをメタれるデッキでは活用できますが、ある意味デメリットが痛い1枚でもあります。

状況を選ばない盤面・魔法罠除去・エクストラ干渉

《トポロジック・ブラスター・ドラゴン》の(1)効果は、リンクモンスターのリンク先にモンスターが特殊召喚された時に発動。その際、以下の3つの効果から1つを選択します。「モンスターを全てデッキに戻す」「魔法・罠を全てデッキに戻す」「相手のEXデッキから1枚を除外する」妨害が本カード最大の魅力です。

リンク・効果モンスター
リンク５/闇属性/サイバース族/攻3500
【リンクマーカー：左上/上/右上/左下/右下】
効果モンスター２体以上
自分はこのカードのリンク先となるＥＸモンスターゾーンにモンスターを出せない。
(1)：このカードがＥＸモンスターゾーンに存在する状態で、
Ｌモンスターのリンク先にモンスターが特殊召喚された場合に発動する。
以下の効果から１つを選んで適用する。
このターン、自分の「トポロジック・ブラスター・ドラゴン」の効果で同じ効果を選択できない。
●このカード以外のフィールドのモンスターを全てデッキに戻す。
●フィールドの魔法・罠カードを全てデッキに戻す。
●相手のＥＸデッキを確認し、その内の１枚を除外する。

モンスター・魔法罠除去はいずれもデッキバウンスという極めて強力な除去方法で、破壊耐性や墓地利用を許さない点が現環境でも刺さる要素。

さらに同名効果を1ターンに1度しか選べない制約があるものの、複数回のリンクトリガーで異なる効果を連続発動できるため、盤面を一掃しつつエクストラにも干渉するという、まさに「三段構えの爆風」が可能です。

妨害も展開も両立できる“爆心的”性能

特に注目すべきはモンスターをデッキに戻す効果。

対象を取らず、再利用されにくいデッキバウンスという点で、単なる除去の域を超えています。《I：Pマスカレーナ》などを絡めて相手ターン中にリンク召喚できれば、即座に誘発し盤面を強制リセットすることも可能です。
ただし、自分のモンスターも巻き込む点には注意が必要。トポロジック特有の「破壊と再生」のリスク管理を前提とした構築が求められます。

一方、魔法・罠の一掃も強烈。リセット効果を連打できれば、相手の永続カード戦略を根こそぎ潰せるでしょう。そしてエクストラデッキ除外は、1枚ながらも相手の切り札を先読みして除外できる知略的な一手。先攻での初動妨害としても価値が高いですが・・・逆にいうと盤面をすべて戻すので妨害布陣を消し飛ばす事になります。

魔法罠で妨害する場合もモンスター効果も実際は盤面を消し飛ばす効果を一気に使いきってるので逆に１の効果を連打させられてしまう可能性もあります。魔法とモンスターをEXデッキ除去は3枚出せばいいだけなので何かしらの手段で3回先にリンク先に出されてしまうと手札誘発での妨害頼みになる点は注意しましょう。