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『水晶機巧-ハリファイバーP』効果考察と評価|展開ルートや話題になった強さは健在?

2025年11月発売の「DUELIST BOX -PRISMATIC SUMMON-」で登場した《水晶機巧クリストロン-ハリファイバーPプリズム》は、水属性・機械族のリンクモンスター。かつて環境を支配し、禁止カードへと送られた《水晶機巧-ハリファイバー》のリメイクにして、まさかの“正統進化”です。

往年のファンとしては、そのカード名を初めて見た瞬間に「ハリファイバー」をどう悪用するかを考えるかですが…

『水晶機巧-ハリファイバーP』効果考察

リンク召喚成功時に発動し、リンク素材としたモンスターのレベル合計以下のチューナーをエクストラデッキから守備表示で特殊召喚する効果に変更。

ここが最初の大きな変化です。従来の《ハリファイバー》がデッキからリクルートしていたのに対し、《Pプリズム》はエクストラから呼ぶ方式になり、対象は主にシンクロチューナーかペンデュラムチューナー。素材のレベル設計によって出せる範囲が変わるため、リンク召喚そのものが戦略の一部になります。

リンク・効果モンスター
リンク3/水属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左下/下/右下】
チューナーを含むモンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがL召喚した場合に発動できる。
そのL素材としたモンスターの元々のレベルの合計以下のレベルを持つチューナー1体をEXデッキから守備表示で特殊召喚する。
(2):相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに、フィールドのこのカードを除外して発動できる。自分フィールドに「水晶機巧トークン」(機械族・水・星1・攻/守0)3体を特殊召喚する。
このトークンはリリースできない。

また、ペンデュラムチューナーをエクストラから出せる点も面白く、《竜剣士マジェスティP》などを再利用するルートも現実的。過去の《簡易融合》的な遊び心も感じられ、少し懐かしい動きができます。この場合はテセウスを使う感じになるかな?

トークン生成で蘇る“リンクロスの影”

(2)の効果は相手ターン中に自身を除外して「水晶機巧トークン」を3体生成するもの。かつての《リンクロス》を思わせる設計で、リンク値3をコストにレベル1トークン3体を展開するあたり、完全に意図的なオマージュでしょう。

リリースも出来ないので、アドバンス召喚にも使えないなどデメリットも多く、使おうとすると結構難しい1枚です。ただ、ハリファイバーを起点にした動きを主軸にした場合、シンクロチューナーなどを展開する効果を使う事である程度の盤面までは作れそうです。ドラグニティロード-ゲオルギアスもそうですが、リンク3⇒4につなげやすい1枚なので、そのまま簡易的にリンク5まで持っていけるだけでも救世主なのでは?とも思いますよね。

「また帰ってきやがった!」と復活のインパクトも

「ハリファイバー実質釈放」「おかえり!」といった声が飛び交う中、懐かしむように語るプレイヤーも多い。「先代こと無印ハリファイバーでやってたライティレフティから白石リンクリボー青眼フォーミュラー…もうできないのか」と嘆く声や、「リンク3とはいえこの性能なら悪用されそう」「素材は重くなったけど結局ヤバいことする未来しかない」と冷静に分析する投稿も見られています。

再設計された効果に肯定的な意見もあって「クリストロン使いにはいい塩梅」「今度はちゃんと調整してる」と、かつての“暴れすぎ”を反省したデザインとしてちょうどいい塩梅なカードになった感はあります。

 

実際にはハリファイバーは「リンクショックで売り上げが下がったゆえのごり押しカード」だったがゆえに、遊戯王でも賛否が分かれた1枚でした。今回復活にあたってはうれしいという声も一定数聞かれそうですが、クリストロンがまた関係ないカードになっていて、その点はどうしようもないのかなとも思ってしまったりします。