LEGACY OF DESTRUCTIONで登場した《鋼鉄の大魔人ゴルゴイル》は、地属性・幻想魔族という比較的新しいカテゴリの中でも、ひときわ異質な存在感を放つ最上級モンスターです。
星10という重さに対して攻撃力は1800と控えめですが、テキストを読み進めるほど「このカード、殴らせる前提で設計されているな」という意図がはっきり見えてきます。
私自身、最初は「守備力3200の壁役かな?」くらいの印象でしたが、実際に回してみると真価は戦闘後に発動する(2)の効果にあるカードだと感じました。
《鋼鉄の大魔人ゴルゴイル》効果考察
戦闘破壊されない共通効果が噛み合いすぎている
鋼鉄の大魔人ゴルゴイルの「戦闘では破壊されない」効果は幻想魔族共通のものですが、このカードに関しては特に重要で(2)を使うためには戦闘を経由する必要があるからある意味で初めて戦闘するという意味合いが持てるカードです。
攻撃力1800という数値は、現代環境では決して高くありません。ただ、戦闘破壊されないおかげで、格上に突っ込んでも生き残るし守備表示モンスターに殴っても安全。ダメージ計算後のタイミングを確実に迎えられる
といった動きが可能になります。
「倒すために殴る」のではなく、「効果を通すために殴る」設計になっている点が、幻想魔族らしくもあり、このカードの分かりやすい強みだと思います。
汎用蘇生効果が想像以上に自由
このカードの評価を大きく押し上げているのが、(2)の効果で自分の機械族・幻想魔族モンスターが戦闘を行ったダメージ計算後、墓地・除外のモンスター1体を特殊召喚するという効果。蘇生・帰還対象に一切の指定がない点で実質死者蘇生として活用する事が出来ます。
…死者蘇生でいい感じもするんですけどね。通った時のリターンはかなり大きいです。
除外されても帰ってくる効果は協力
除外ギミックを使うデッキなら自然に噛み合うくらいの位置づけで見るのが無難だと思いますがこういうカードはそういう用途で使わないと手札で腐るカードとも言えます。レベル10なのでサポートは豊富でも、実際に出すのにコストをかけるのも難しくありません。壁性能と相手ターン運用が現実的であり守備力3200という数値と、戦闘破壊耐性の組み合わせにより、壁としての信頼度はかなり高めですが《幻惑のバリア-ミラージュフォース-》や《廻る罪宝》のように、相手ターンにポンと出せるカードと組み合わせると、そのまま攻撃を止め次の自分ターンに戦闘→(2)で展開という流れを作りやすくなります。
幻想魔族デッキが「相手ターンに触れる」選択肢を持ち始めた象徴的な1枚、という見方もできそうです。
まとめ
《鋼鉄の大魔人ゴルゴイル》は、即勝ちに直結するカードではない弱点はありますが、その代わり、戦闘をトリガーにした高自由度の蘇生は中長期戦向けの非常に嫌らしいカードだと感じました。マスターデュエルでの縛りで何か活用できるかもしれません。
幻想魔族や機械族を主軸に据えるなら、単なる最上級ではなく「ゲームの流れを戻す装置」として評価してもいい1枚です。
使ってみるほどに、「これが毎ターン殴ってくるの、普通に面倒だな」と相手目線で思わせられるカードだと思います。
